JIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名サービス)
JIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名サービス)とは?
急速に普及している電子契約サービス等では、インターネットなどを通じて、クラウドサービス上でも電子署名やeシールを行うことができる、リモート署名サービスの役割が脚光を浴びています。一方で署名者の「本人だけが使える」秘密鍵を第三者(トラストサービス提供者)が保管することになるため、その秘密鍵等の管理について信頼性を証明することが重要です。一般の企業や個人にとってはリモート署名サービスの信頼性を簡単に判断することは容易ではなく、第三者による信頼できる評価の有無が選択時のポイントのひとつとなっています。
そこで、JIPDECでは、国際的な基準や国内の知見を踏まえ、現行のJIPDECトラステッド・サービス登録(電子契約)リモート署名版の登録基準のうち、電子契約とリモート署名サービスに独立させて、リモート署名サービスに特化した登録基準としてアップデートしたJIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名サービス)の登録基準を作成しました。
登録範囲
リモート署名サービスは、利用者の認証・認可を行う機能と利用者に代わって署名値を生成する機能、署名値を用いて電子署名等を提供する機能の3つの機能が対象となります。下記のイメージ図の青枠点線で囲っている箇所がJIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名サービス)の登録範囲です。
JIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名サービス)のイメージ図
登録のための要件
<運用基準>
利用者の管理や利用者情報の保護、関係者のアクセス認証など、リモート署名サービスを安全に運用するための要件が定められています。
<技術基準>
ネットワークセキュリティや認証・権限確認、鍵管理など、リモート署名サービスの技術的なセキュリティを担保するための要件が定められています。
<設備基準>
物理的なセキュリティや環境的なセキュリティなど、リモート署名サービスを運用するための設備の安全性を担保するための要件が定められています。
2024年2月1日発行、なお2024年4月1日より適用する
申請~登録までの流れ
- JIPDECトラステッド・サービス登録に係る申請書の提出(お客様)
- 必要書類などのご案内(JIPDEC)
- 書類の準備(お客様)
- 書類のメール送付(お客様)
- 書類審査(JIPDEC)※
- 現地審査(JIPDEC)※
- 審査結果に基づく登録の可否の決定(JIPDEC)
- JIPDECトラステッド・サービス登録完了/登録証の発行(JIPDEC)
※審査において指摘事項があった場合には、お客様が当該指摘に対応いただき、JIPDECが再度審査を実施します。