システム監査学会の編集により「システム監査の理論と実践」を出版してからこの間、社会経済における情報システムの重要性の増大、ネットワークの役割は劇的な変化が生じ、あらゆる場面において、ICTの活用が前提となってきています。
このような情報環境の変化に伴い、システム監査分野においても、「個人情報保護法」の施行や、システム管理基準のJ-SOX対応のための「システム管理基準　追補版（財務報告に係るIT統制ガイダンス）」の公表等、政策をはじめ各種の活動が活発に展開され、システム監査人の活躍分野が広がるとともに、その役割にも著しい進化が見られるようになってきました。
本書では、これらの社会変化やそれに伴い改訂された各種関連法規等を踏まえ、これからのシステム監査がどのような役割を担い、対応していくべきかを事例を交えて解説しています。

システム監査関係者はもとより、企業の情報システムのセキュリティを考える上でも参考となる一冊です。