2015.12.24
ニューストピックス
2015.12.24 IAF/PACの活動紹介(2015年12月)
-News Release-
2015年12月24日
JIPDEC 情報マネジメント推進センター
JIPDECは、公正・中立な第三者機関として、我が国における情報マネジメントシステム定着のため、
- ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、
- ITSMS(ITサービスマネジメントシステム)、
- BCMS(事業継続マネジメントシステム)、
- CSMS(サイバーセキュリティマネジメントシステム)>
という、国際的に整合性のとれた四つの規格による認定・認証制度の運営を実施しています。
人・モノ・情報の移動がますますグローバル化する今日、適合性評価(認証)の国際的な整合性はますます重要となっております。
JIPDECはマネジメントシステムのISO規格に基づく認定・認証制度における認定機関として、国際組織であるIAF(International Accreditation Forum:国際認定フォーラム)及びそのアジア太平洋地域の組織であるPAC(Pacific Accreditation Cooperation:太平洋認定協力機構)に2007年より加盟し、認証の同等性及び信頼性の確保に努めております。
従いまして、我が国における適合性評価に関する理解を深め、認証の利用を広めるため、PACの活動報告を中心として、適合性評価に関する情報を適宜発信してまいります。
IAFとは
IAFは、1993年1月28日に米国ヒューストンで開かれた「品質システム審査登録機関と認証プログラムとを認定する機関」の最初の会議で結成されました。
- 適合性評価の一元化された世界的プログラムを策定し、認定された証明書および認証の信頼性を保証することにより企業およびエンドユーザーに対するリスクを軽減すること、
- 認定機関メンバーの間で相互承認協定(MLA)を確立すること、
です。
IAFの目的は、
すなわち、適合性評価に従事する機関を認定するためのプログラムを運用し、1つの地域または国における製品、プロセスまたはサービスの認証が他の地域または国でも受け入れられるようにすることです。
JIPDECは2007年10月にIAFに認定機関メンバーとして加盟し、国際的に整合性のとれた認定・認証制度の普及に努めております。
PACとは
PACとは、1994年、オーストラリアの提唱により、IAFのAPEC(アジア太平洋経済協力機構)域内の国の認定機関の協力組織として設立されました。政府組織であるAPECの下部組織の一つであるSCSC(標準化・適合性評価分科会)の下の地域専門家機関(Specialist Regional Bodies)としても活動しています。
JIPDECは、2007年7月にPACの正会員となりました。
IAFの相互承認協定(MLA)のメンバーシップは、認知されたプログラムに関してEA(欧州認定協力機構)MLA、PAC MLAまたはIAAC(米州認定協力機構)MLAのいずれのメンバーシップによっても満たされるものとして認知されています。
- MLAメンバーが国際標準の認証プログラムを維持するよう多方面の相互認証グループを組織し、その活動を監視する。
- アジア太平洋地域における同様の認定・認証制度、マネジメントシステム、製品、サービス、要員の認定を相互承認する手段を提供し、IAF MLAグループのメンバーとして、アジア太平洋地域以外の地域へ拡大する。
- IAF MLAのメンバーシップを通じて、各地域の認定機関間の相互承認を通じて、適合性評価の受容を促進し、世界的に広める。
- 関係する認定、認証、規制等の問題についてメンバー間で合意に達するよう、フォーラムを開催。
- 関連する国際機関が発行する標準、ガイドライン、関連文書の採択と実行
- APEC域内における相互承認という目的の達成のため、APECを支援。
PACの主な活動は
- 技術委員会(Technical Committee Meeting):適合性評価活動に関係するISO/IEC規格、ガイドの適用に関する基準/ガイダンス文書案のレビューや発行を行う。
- 能力開発委員会(Capacity Building Committee Meeting):PAC MLAグループ全体の能力開発を促進する。
- CMC委員会(Communication and Marketing Committee Meeting):年2回のPAC Newsletter (PAC News)の発行など、認定・認証制度についての認識を向上させるための広報活動を行う。
- 相互承認(MLA)グループ会議:PACのポリシー、手順に沿ってMLAを運営する。
で構成されています。
PACは
PACは、IAF、EA、IAAC、SADCAを含む、他の地域的、国際的な同等の認定機関と緊密に連携し合い、マネジメントシステム、製品、サービス、要員、その他の適合性評価の国際的な認証認定を行うグローバルなシステムの構築を目指しています。
JIPDECでは、情報マネジメント推進センター 富永 典子が2015年にCMC議長に就任し、PAC並びに認定制度の一層の普及に努めております。