2026.05.22
レポート
パーソナルデータを読み解く
‐経済・技術・制度の視点から‐
一般財団法人日本情報経済社会推進協会
電子情報利活用研究部 次長 松下 尚史
本レポートの概要
パーソナルデータの経済的価値は個人・企業・社会の三層をなし、個人では小額でも集合・連携で巨額に転じます。集合価値は規模・範囲の経済とネットワーク効果から生まれることは、NDBが2025年3月末時点で533件の研究で実証しています。
一方で、複数事業者間データ連携を可能にするPETs(秘密計算・差分プライバシー・連合学習等)は、日本では法的位置づけが未整備で、リスクベースドアプローチに組み込もうとしている欧米に遅れを取っています。「データ一般」と比較したパーソナルデータを経済学的特異性と、パーソナルデータ市場における市場の失敗の構造を整理しつつ、有効な制度的介入の在り方を考える必要があります。
本レポートでは、以下の4編にわたってこれらの内容を整理しています。
本内容は、筆者自身の調査分析に基づく個人的見解で、JIPDECの公式見解を述べたものではありません。
著者情報
- 著者
- JIPDEC 電子情報利活用研究部 次長 松下 尚史
青山学院大学法学部卒業後、不動産業界を経て、2018年より現職。経済産業省、内閣府、個人情報保護委員会の受託事業に従事するほか、G空間関係のウェビナーなどにもパネリストとして登壇。その他、アーバンデータチャレンジ実行委員。
実施業務:
・自治体DXや自治体のオープンデータ利活用の推進
・プライバシー保護・個人情報保護に関する調査
・ID管理に関する海外動向調査
・準天頂衛星システムの普及啓発活動 など

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