- HOME
- 会長ご挨拶
会長ご挨拶
次世代EDI推進協議会(JEDIC)会長 松島 克守
(東京大学 名誉教授)

次世代EDI推進協議会の会長を仰せつかりました、松島でございます。一言、ご挨拶を申し上げます。
日本に対しては、生産性の高い、一等国のようなイメージがありますが、実態としては労働生産性が極めて低く、OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)加盟30カ国中第20位、先進7カ国では最下位となっています(日本生産性本部、「労働生産性の国際比較2009年版」)。また、わが国では部門の生産性評価に大きな格差が存在し、製造部門が高く、事務・管理部門が低くなっています。つまり、事務・管理部門の生産性の低さ、さらに中小企業における社内のIT化の遅れ、特に商取引のIT化の遅れが日本全体の生産性を落としていると思われます。
リーマン・ショックに続く金融危機、BRICs諸国の産業分野における飛躍、地球温暖化対策のための環境施策など、昨今の企業のビジネス環境が厳しさを増していることは言うまでもありません。また、製品のデジタル化・モジュール化は、自動車のEV化に見られるように、ものづくりや売り方・保守、そして社会インフラや雇用にいたるまで、産業界に大きな構造変革を起こしつつあります。このような変動の中では、独自の企業戦略や業界単位の対応だけで世界に生き残り、成長することは困難であり、業界を超え、国境を越えたダイナミックな企業連携戦略が必要と考えます。そして、企業連携の実現のためにはEDI等のビジネスインフラが不可欠であり、JEDIC活動によって長年の壁を破り、ビジネスインフラの構築に取り組まなければなりません。
生産性が低いということは、生産性を上げる伸び代があるとも言えるわけです。JEDIC活動は、大変地味なようでありますが、日本経済に大きなインパクトを与えるものであり、これ無くして日本経済の再生はあり得ないと思われます。長年のわが国の懸案を解決すべく尽力して参りたいと思っておりますので、ぜひ皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
