2005年4月にe文書法が施行され、これまで民間企業において紙での保存が義務付けられていた文書を
デジタルデータで保存することが可能となりました。
長期保存を考えると、電子署名を行う人(署名者)とそれを数十年後に検証する人(検証者)が
同じシステムを利用するとは限らず、非標準のシステムの導入はひとつのベンダに制約されるだけでなく、
そのベンダのサービス停止によって、保管していた文書データの利用が困難になる可能性があります。
ECOMでは2000年度から文書や電子署名文書の保存技術に関するガイドラインの作成や各種調査研究を
行ってきました。これらの活動を通じて幾つかのベンダが実際の製品を開発したり、
特定のプロジェクトでこれらの技術を用いるようになってきました。
しかし、多くの実装はベンダ内に閉じており、相互運用性については今まで実証されてきませんでした。
そこで、2005年に「長期署名フォーマット普及ワーキンググループ」を設置し、
これまでの成果を整理し、長期署名フォーマットのプロファイルを策定し、
このプロファイルに基づいた相互運用性テスト環境を構築し、製品の相互運用性テストを実施しました。
この相互運用性テストによって得られた知見がプロファイルのJIS原案作成の活動に反映されています。
ECOMプロファイルは以下の規格に基づくプロファイルとなっています。
【CAdES長期署名プロファイル】
- ETSI TS 101 733 v1.6.3
- ただし、アーカイブタイムスタンプの定義があいまいであったことから、
アーカイブタイムスタンプ要素はv1.2.2を参照し、それ以外はv1.6.3を参照している。
(後のJIS原案ではv1.7.3で新たに定義されたアーカイブタイムスタンプ(id-aa-48)を加え、
v1.2.2アーカイブタイムスタンプ(id-aa-27)と選択可能。)
【XAdES長期署名プロファイル】